若年性黄色肉芽腫j

若年性黄色肉芽腫juvenile xanthogranuloma

 〔同義語〕母斑性黄色内皮腫naevoxanthoendothelioma〔McDonagh 1912〕

 〔症状〕生後1週より6ヵ月頃までの開に,主として顔頭部・四肢・体幹に,粟粒大~豌豆大の大小種々の,淡紅~黄~褐色の丘疹ないし小結節が不規則に多発し,自覚症状はない.半~3年ほどのうちに自然退縮する.代謝障害性全身異常はない.レクリングハウゼン病のー随伴皮膚症状のこともあるので,その病変の有無を一応チェックする必要がある.虹彩が肥厚混濁し,毛様体も侵されて失明することもある.近時他臓器〔呼吸器・肝睥・睾丸・心嚢〕侵襲もみられている.

 〔組織所見〕異物およびツートン型巨細胞を混ずる,脂質貪食性組織球の肉芽腫.

  〔付〕まれに眼・肺・心嚢・口腔内・睾丸に生ずることあり.