インドにおける英語学習と英国化への批判


英語教材で最も人気のあるブランド「Rapidex」は、1974年に設立されました。現在、この出版社(publishing house )「 Pustak Mahal」が発行する教材は、16のインド言語と3つの外国語に翻訳されています。

正確な数はわかりませんが、過去40年間にわたって数百万人のインド人がRapidexで英語を学んできたといわれています。このブランドが今と変わらず昔から人気があったということは、80年代にKapil Dev がRapidexのイメージキャラクターであったことから理解できます。

インドが鎖国経済(closed-door economy )から自由経済へと移行した90年代初めの頃、村落(rural community )や都市部の中流下層(lower middle-class)の人々にとってRapidexは、仕事で使う用語をすぐに調べるための重要な手段の一つでした。

面白いことに、Ramesh Guptaと彼の息子のNipun(父親の事業を手伝っていた)は、Rashtriya Swayamsevak Sangh (RSS)の積極的なメンバーでした。Guptaの父親は1939年以来RSSに関わっています。当然、GuptasはいつもBharatiya Janata Party (BJP)に投票しました。しかし、BJP総裁のRajnath Singhが文化的退廃の原因をアングリア(Anglican)言語のせいにしたとき、Guptasは初めて政党の国家指導者に賛同することができませんでした。

インド・タイムスでSinghは次のように述べています。
「英語は我が国に多大な損害をもたらした。我々は自分たちの言語を失っており、サンスクリット語を話せる人はほとんどいない。最近では自分たちの宗教と文化も忘れ始めている。サンスクリット語を話せる人は14,000人しかいない。英語で学んだ知識は有害ではないが、英国化( Anglicization )は危険である」

Ramesh Guptaは物事に対するRajnath Singhの考え方に強く反対しています。

「英語を学ばないでどうやってこのご時世を生き抜けるのか? どうやって仕事を探すの? 海外へ旅行するの? 事業を起こすの? 英語を学ぶことは、翻訳や通訳の仕事に限らず今では不可避なことだよ」